福岡市総務企画局国際部の海外出張関連文書をめぐり、虚偽公文書作成にあたると思われる文書改ざんや、正式な命令がないまま海外出張に出かけるなどの実態を報じてきた。
しかし、情報公開請求で入手した一連の文書からは、次々と考えられない公文書作成のケースが明らかとなり始めている。
下に紹介する2枚の文書をご覧いただきたい。『旅行命令(依頼)書』に記された命令日は、もとの日付が消され、手書きで書き直されている。しかも、訂正印さえない。
『支出伺兼支出命令書』には、「決済」「支出」のの欄に日付が記入されていない。
これでは、事実を証明することはできない。こうした杜撰な公文書によって税金支出がまかり通っているというのが現在の市役所の実態なのである。
支出負担行為の正当性を裏付ける公文書に信頼性がない以上、公費支出そのものが不適切ということになる。海外出張の実態について、さらに検証を進めてみたい。
(つづく)
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