短納期に苦しめられている業者が多いようだ。「仕事をもらえるのは有難いけど、納期が厳しい。先が見えない」と某鋼材業者社長。受注金額が高ければ嬉しい悲鳴かもしれないが、言うまでもなく金額は安い。そうなると、作業員や工場員は休日出勤、その結果人件費がかさみ、利益は出ない。
崩壊した価格体系が適正に戻ることは難しいかもしれないが、やはり受注環境が良化しない限り現状からは抜け出せない。価格体系の面まで政治の手が入ることは期待できないにしても、今後の受注環境の方向性は政策いかんによるところが大きい。新政権による早期のてこ入れが必要だ。
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