福岡市総務企画局国際課による杜撰極まりない公文書管理の実態について報じてきたが、海外出張に関する書類の不備やミスは、役所の業務としては致命傷である。偽造公文書作成に至っては、犯罪としても問われかねない。しかし、これだけデタラメな公文書の存在を指摘されながら、担当課の職員は全く反省の色を見せない。
16日、今年5月8日に起案されたインド、コルカタへの出張に係る「支出伺兼支出命令書」(下記参照)について再度確認を行った。対応した担当職員は、「決済日」も「支出日」も記されていないことへの再説明を求めた記者に対し、「きのう説明したでしょう!」と語気を強めた。ふざけているとしか言いようがない。
決済日も支出日も記されていないのに、出張した職員の領収印だけ押されている文書など、何の意味もない。支出金額が記載のとおり(230,330円)だったのかどうかという疑問が生じると同時に、出張そのものの真偽が問われる。
残された公文書が不適切な公金支出を裏付けるものである以上、返金して然るべきだろう。このインチキ文書によって公費支出を受けたのは、ほかならぬ担当職員本人なのだ。
この文書には、さらに疑問が存在する。
(つづく)
【市政取材班】
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