ヒアルロン酸「皇潤」の通信販売を手掛けている㈱エバーライフ(中央区)。同社は2008年3月期で207億円の売上を計上し、09年3月期でも213億円の売上となるなど依然として増収が続いている。確かに財務体質などは福岡の通販会社の中でもトップクラスを保持している。しかし、いざコンプライアンスとなるとどうだろう?
同社はあまり報道されることはなかったが、今春、世間を騒がした心身障害者用低料第三種郵便物制度の悪用を行っていた。地場企業でもキューサイやフタタ、ベスト電器などはたびたびマスコミにも取り上げられた。
しかし、なぜかエバーライフがこの違法DMに関与していたことは一部マスコミを除いては、とり上げられる機会が少なかった。同社は、この違法DMの利用について、文書一枚を公表したものの、それ以外に「いつから利用していたのか?」「どれくらい発送したのか?」「誰がこの違法DMを利用することを決めたのか?」などの詳細は一切公にしていない。しかし、例えばキューサイは、郵便料金の自主返還やコンプライアンス強化に向けた取り組みなどをHP上でも詳細に公表している。なぜ、エバーライフは文書一枚でこの問題を収めようとしたのか?次回は、エバーライフが「お客様各位」として今回の件で公表した文書をもとに、レポートする。
【宮野 秀夫】
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