福岡2区・稲富修二衆院議員の、07年知事選における政治団体の一時的な政治資金流用金額が、約2,000万円にのぼっていたことが明らかとなった。稲富氏の杜撰な政治資金管理の実態に、有権者からも批判の声が上がっている。
これまで、知事選における稲富氏の支援団体「ふくおか@創造リーグ」の07年分政治資金の一時的流用と見られる金額は約1,600万円となっていた。同団体が昨年の解散時に提出した08年4月までの収支報告書によれば、同年1月に約1,200万円を福岡市内の業者に支払っている。9か月間支払いが滞った形だ。ところが、この支払いの折、前出の市内の業者に支払われた金額は約2,000万円近くになることがデータマックスの取材で明らかとなった。
25日、支払いを受けた業者側も、支払いが遅れて催促したことや、総額が約2,000万円近くだったことを認めた。「ふくおか@創造リーグ」以外の支払い分があったことになる。
知事選で使途不明になっている1,900万円の選挙余剰金に加え、一時的とはいえ巨額な政治資金が流用されていた可能性が強まった。総額4,000万円近い金が不適切な処理をされていたことになる。
一連の政治資金流用疑惑に、市民からは「税金のムダ使いを批判した稲富氏が、不透明な政治資金管理を行っていたことにがっかりした。辞めるなら早くしてほしい」などと、稲富氏を批判するメールが次々に送られてきている。
(つづく)