衆院福岡7区で自民党・古賀誠氏と激戦を演じ、惜敗したものの見事比例で復活当選を果たした野田国義氏が、16日招集の特別国会終了後、地元福岡に帰ってきた。本会議場で政権交代という歴史的瞬間の主役の一人となった野田氏に国会デビューの話を聞いた。
一番のビックリは・・・
「一番ビックリしたのは、永田町や霞ヶ関の現状です。財政的に厳しい地方自治体では、箱モノについては新しいものはダメだというのが当たり前になっています。しかし、議員宿舎や議員会館、各省庁は、驚くほど立派なものが造られている。現在建設が進められている新しい議員会館は従来の2.5倍だとされていますが、これなど今の議員会館をリニューアルすれば十分ではなかったのでしょうか。雑巾を絞るような努力をしている地方自治体からすると、信じられない大判振る舞いです。国は税金使い放題ということになります。率先して改めるべきでしょう」。改革派市長として知られる野田氏らしい視点である。
歴史的瞬間に立ち会って・・・
「(16日の特別国会では)鳩山首相の選出が行われ、政権交代という歴史的瞬間に立ち会うことができました。しかし、お祭り騒ぎは終わり。これからは成果が問われます。現実に戻って思うことは、民主党を中心とする政権が長く続くことが一番重要だということです。自民党が政権を取り戻した場合、また政策が大きく変わります。混乱ですね。これは絶対容認できない。国民の期待に応えるためにも、成果を残すことに全力を傾けなければなりません。マニフェストの実現に政府・与党が一体となってあたることになります。その一員として、体当たりで頑張ります」。厳しい表情を崩さない野田氏には、若手議員にありがちな驕りや浮ついた気分は皆無だ。
少しリラックスしてきた野田氏に、新人議員の大量当選がどのような影響を及ぼしているのか聞いてみた。
(つづく)
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