27日、福岡県前原市で任期満了に伴う市長選挙の投・開票が行われ、前職の松本嶺男氏が11,915票を獲得し2期目の当選を果たした。福岡県内では、総選挙後初めての首長選挙として注目を集めていた。
立候補していたのは前職の松本嶺男氏(無所属、自民・公明推薦)、新人の佐藤俊郎氏(無所属、民主・社民推薦)、同じく新人の加納義郎氏の3人。得票数はそれぞれ、松本氏11,915票、佐藤氏9,682票、加納氏4,500票だった。事実上、自公推薦の現職と民主・社民が推す新人候補の争いとなったが、前原市民は変化より「継続」を選んだ形。
今回の選挙は、際立った争点がないこと、前原市と志摩町、二丈町の合併(合併後は糸島市となる)に伴う選挙が来年すぐに行われるため任期が77日しかないことなどから、投票率は前回の54.7%を約6ポイント下回る48.63%となった。
惜敗した佐藤俊郎氏は、「次(の合併後の市長選挙)は絶対勝ちます。1カ月でこの結果ですから次こそ必ず勝ちます」と捲土重来を誓う。
また、佐藤候補は「国政と地方首長選挙は違うが、民主、社民の風は大きい(バックアップとなった)。今回は(民主・社民の)勢いで戦ったが、次回はビジョンで戦いたい」と意気込みを見せる。
年明け早々に誕生する糸島市の初代市長の座を目指し、第二幕が始まった。
【柳 茂嘉】
※記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら