(株)東芝(本社:東京都港区、佐々木則夫社長)は、9月29日、大牟田市の(株)シグマパワー有明 三川発電所内に建設中のCO2分離・回収パイロットプラントが完成したと発表した。同日より10トンCO2/日規模のCO2分離・回収の試験を本格的に開始している。
今回完成したパイロットプラントでは、実際の石炭火力発電プラントのボイラーから排出される排ガスの一部を利用し、CO2分離・回収システムの性能を実証する。また、今後の大型火力発電プラント向けのシステム設計に向け、実排ガスの状態やその含有物が性能などに及ぼす影響を検証することをはじめ、システムの実地的な運転、運用面の知見を収集することを通し、最終的には同システムが発電システムと性能および運用面で最適に統合された形で実用化されるよう開発を進めるとしている。
<パイロットプラント 概要>
所在地:
福岡県大牟田市新港町1番地46
[(株)シグマパワー有明 三川発電所内]
導入設備:ボイラー排ガスからCO2を分離・回収する設備一式
処理能力:10トンCO2/日
CO2分離回収方式:燃焼後回収方式(化学吸収法)
着工:2009年3月
試運転開始:2009年8月
竣工:2009年9月
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