衆議院選挙福岡2区で山崎拓氏を破り初当選した民主党の稲富修二氏が、2007年4月の知事選で政党交付金を原資とする約1,900万円の余剰金が使途不明となっていた問題で、9月4日、福岡県庁で記者会見を開いた。
会見には、当時選対本部長を務めていた古賀友行氏が同席し、「約1,900万円については私が現金に近いかたちで管理しており、現在は信用できる福岡県内の財界の友人に預けている。株での運用などはいっさいなく、1円も使っていない」とした。
また、稲富氏は「たしかに信用に基づいて古賀氏に預けていた。使途については総選挙後に考えるつもりだった。ただ、第三者が持っていることは知らなかった」と釈明に終始した。
ただ、稲富氏から見れば第三者に金がわたっているにも関わらず預かり証がなく、現金の存在を証明する書面もない。「公金が入っているのにずさんな管理だ。流用したのではないか」と疑われても仕方がないだろう。また、弁明についても当社の調べとは矛盾する点が見受けられた。これについては別途検証したい。