G20(日米欧の先進国と新興国の20カ国地域で構成)の財務相・中央銀行総裁会議は、5日午後、金融危機の一因になった銀行経営陣への高額報酬を制限する国際基準の作成など金融規制で合意、声明を採択して閉幕した。日本からは竹下亘財務副大臣(与謝野財務大臣は体調不良のため)、白川方明日銀総裁が出席したが、政権移行期の日本からは新たな提案はできなかった。
今回の衆議院選挙で、20人の金融機関出身の議員が新しく誕生した。いずれも民主党議員である。民主党政権が自民党の有力な支援母体の一つである金融機関に対し、「金融庁・日銀からの天下り」と「高額報酬」(役員を退いた相談役や顧問も含む)に、どれだけメスを入れることができるかが問われることになる。
【北山 譲】
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