人口10万人を突破し福岡都市圏のベッドタウンとして開発が進む筑紫野市。更なる発展が望まれるのだが、市長のサポート役である前任の副市長が今年4月末に退職した。以降、同市には副市長が不在となっていたが、10月1日付で新副市長が就任することになった。副市長に就任するのは県庁職員主幹であった神代暁宏氏で、1959年生れの50歳。財政に明るいと言われている。
就任を祝したいところだが、見方を変えると福岡県庁から天下りである。官僚の天下りに対して世間からの批判が高まる中、時代に逆行していないか。また、今回の人事に地元県議会議員が大きく関与していたのではないかとも言われており、せっかくの就任話に水をさした格好だ。
同市には収賄や官製談合などの暗いイメージが付きまとう。平原四郎筑紫野市長は、こうしたイメージを払拭することを公約に挙げ、なおかつ、財務面の立て直しを図ってきた。「副市長就任の話は聞きました。財政事情が苦しい筑紫野市の立て直しに一役買って頂きたい」と期待をもつ市民がいることも事実ではある。
相変わらず暗いイメージが先行しているが、市長のサポート役として、その手腕を存分に発揮することを新副市長に期待したい。
【道山】
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