ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

発信!北九州

ポンプ一筋で顧客の問題を解決 オンリーワン企業を目指して(1)
発信!北九州
2009年10月 6日 10:55

本多機工(株)

 産業用特殊ポンプの受注生産メーカーとして名を馳せている本多機工(株)。人間で言えば、血液を 送り出す心臓の役割を担うのがポンプ。あらゆる産業で必要不可欠な機械であり、その競合は激しい。同社代表取締役社長である龍造寺健介氏に、客先のニーズに合わせた商品づくりに特化してきた同社のここに至るまでの経緯をうかがった。

所在地:福岡県嘉麻市山野2055
設 立:1951年9月
資本金:9,000万円
業 種:産業用特殊ポンプ製造販売

<ポンプ一筋60年、ほんだブランド確立へ>

 本多機工(株)は1949年9月、本多機工商会として福岡市中央区薬院にて創業。51年9月に現社名の本多機工(株)に法人改組された。創業時よりポンプの製造販売に特化してきたが、当時の商品群は灌がい、汚水や農業用のポンプが主体であった。状況が変化したのは、縦型ポンプの製造に着手し、商品のバリエーションが増えた高度成長期からであった。
 その後、本社を博多駅南へ移転。長らく福岡の会社として事業を行なってきた。77年4月、現本社所在地となる稲築町山野へ本社工場を移転。「MADE IN JAPAN」、「MADE IN KYUSYU」のポンプ製造にこだわった。おりしも、70年代には山陽新幹線が博多駅まで乗り入れたこともあり、各産業が発展。同社もその恩恵を受けることができた。
 創業時からの農業用ポンプなどで、会社としての基盤はできあがっていたが、同社はあえて日本初となるステンレス製ポンプの製造を手がけた。このことで、高度経済成長の最中、石油や化学業界に進出。さらには電力や食品関係業界への進出を果たした。
 同社ポンプの特徴は、汎用品を製造しているのではなく、100%受注生産品であることだ。現在、日本国内には約260社のポンプメーカーがあると言われる。そのなかで、同社と競合する企業は約30社と見られている。他社商品と差別化を図るには、独創性を出すことが必要であった。そこで同社は、他社にはできない高圧、高温、異物混入の流体にさえ対応可能な商品を作り上げた。
 営業担当者は客先のニーズをいかに汲み取れるかがテーマとなり、技術者はニーズとシーズをいかに商品へ反映できるかが課題となった。長年、九州工業大学をはじめとする地元大学との提携で、技術や人材を確保。まさに産学連携を進めてきた。

<国際事業本部の立ち上げ>

 同社は現在、海外戦略に注力している。そのため、博士号取得者や日本人以外の人なども積極的に採用している。というのも、アメリカ、ドイツ、デンマークのポンプメーカーと提携したことで、同社の提案力はさらに広がった。これまで、国内で培ってきた経験は海外、とくにBRICsなどで通用することが判明した。
 「ほんだブランドを確立しよう」と施策を打ってきた結果、国内の電機メーカーなどの工場には数多の「ほんだポンプ」の設置が進んできた。また、製造が困難と思われていた芋焼酎メーカーからの依頼にも応えてきた。一般的には多くの人の目に留まることがないポンプではあるが、「縁の下の力持ち」として、いたるところで人の役に立てていることが同社の誇りと龍造寺社長は語る。
 今後は「ほんだポンプを広めよう」の施策に打って出る。現状ではインド、タイ、シンガポールへ、人やモノを送り込んで実証テストをしている段階。昨年9月のリーマン・ショックもあり、当初の計画よりは足踏みをしていることは事実であるが、確実に未来を見据えたこの計画は実行中である。そのための最重要事項が、国際事業本部の機能である。

(つづく)

【新田 祐介】


*記事へのご意見はこちら


※記事へのご意見はこちら

発信!北九州一覧
発信!北九州
2012年5月24日 19:19
発信!北九州
2012年4月27日 14:00
発信!北九州
2012年4月26日 20:00
発信!北九州
2012年4月25日 12:02
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル