(株)トランスジェニック(本社:熊本市、山村研一社長)は、10月7日、厚生労働大臣認定TLO (財)ヒューマンサイエンス振興財団ヒューマンサイエンス技術移転センター(HSTTC)と、「国立がんセンターの発明:『膵癌の新規腫瘍マーカー』」の出願特許に関するライセンス契約を締結したと発表した。
この契約により、同発明の日本国および特定国の通常実施権を取得した。
実施許諾の対象となった同発明は、膵癌患者において、特定の酸化修飾されたタンパク質を検出し、このタンパク質が膵癌患者特有であることから、このタンパク質が膵癌の腫瘍マーカーとして有用であることを見い出したもの。
同社は、独自技術であるGANPマウス技術により、当該膵癌腫瘍マーカー候補タンパク質に対する高親和性抗体を作製し、スーパー早期審査制度により、新規膵癌腫瘍マーカー抗体および診断法の特許を取得している。今回の契約により、膵癌腫瘍マーカータンパク質、そのタンパク質に対する抗体およびそれらを用いた診断法、ならびに診断薬開発に必要な特許すべてをカバーすることになる。
これにより、今後、診断薬メーカーへのライセンシングおよび抗体の提供が可能となり、膵癌診断薬開発が円滑にすすむことが期待できるとしている。
なお、本件による2010年3月期連結業績への影響は軽微であり、業績予想に変更はない。
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