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上場企業を斬る

九電工グループとはどんな企業体なのか(5)
上場企業を斬る
2009年10月 9日 10:18

 今回からは、九電工グループの経営状況をみていく。
 以下は、ここ数年の九電工グループおよび九電工本体の業績推移である。

※連結(九電工グループ) 単位:百万円

決算年月

2005年3月

2006年3月

2007年3月

2008年3月

2009年3月

売上高

231,478

233,560

251,751

236,206

245,388

経常利益

7,448

5,219

3,354

8,243

8,199

当期純利益

2,881

1,673

△2,576

3,369

899


※単体(九電工) 単位:百万円

決算年月

2005年3月

2006年3月

2007年3月

2008年3月

2009年3月

売上高

210,396

211,985

227,095

212,820

222,638

経常利益

5,370

6,020

4,793

6,725

7,220

当期純利益

1,461

2,576

1,636

1,946

△833

 概観すれば、売上高に関しては、連結・単体ともに非常に安定的に推移していることがわかる。
 資金調達の巧拙を含めた、企業の経常的な採算性を表す経常利益に関しても、概して安定的。むしろ、ここ数年の方が良化した感すらある。経常利益率に直すと、連結で3.3%、単体で3.2%となった。ちなみに、建設業を代表するスーパーゼネコン清水建設の経常利益率は1.1%。大林組で1.8%、大成建設も▲0.6%と、元請各社が軒並み苦戦を強いられており、そのため九電工の好調ぶりが際立って見える。
 09年3月期の当期純利益には大幅な落ち込みが見えるが、これは有価証券評価損によるところが大きい。株式市場の低迷を受けて保有株式の価値が下落したことにより、連結ベースで約58億円、単体でも約57億円の評価損を計上したため、これが当期純利益の足を引っ張る形となった。
なお、同社自身の株価だが、以下に示した直近5年間の推移の表からも、比較的安定的に推移していることが分かる。09年10月5日時点での株価は559円。安定株として評価されてはいるものの、低迷する市場動向に連動して下落傾向を示している。

九電工の株価推移
九電工の株価推移
※上段が株価推移、下段が取引量

(つづく)


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