福岡2区の稲富修二衆院議員をめぐる政治資金流用問題は泥沼の様相を呈しはじめた。昨年、稲富氏側は福岡市中央区の企画会社に約2,000万円の支払いを行なっている。この金額については企画会社の代表も認めているが、稲富氏側の政治団体「福岡@創造リーグ」と「いなとみ修二後援会」による支払額は、政治資金収支報告書で確認する限り1,500万円程度でしかない。実際に動いた金額と、表に出ている金額とが合わないのである。
企画会社に支払われた約2,000万円について、すべてを知っているのは稲富氏である。なぜなら、その2,000万円を受け取り、企画会社に運んだのは、ほかならぬ稲富氏自身なのだ。
8日、改めて企画会社の代表に確認したところ、支払いに来たのが稲富氏だったことをあっさりと認めた。残りの500万円はどうなったのだろう?収支報告書の記載は本当だったのだろうか?疑惑は拡大する一方である。
ここに来て、稲富氏の周辺取材から、2,000万円についての新たな事実も判明した。
(次週つづく)
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