1.フグ加工品等について、事実と異なる製造年月日及び科学的・合理的根拠のない賞味期限を表示し、また特色のある原材料の表示をした食品について、原材料に占める重量の割合を表示せずに販売していたことを確認しました。
2.このため、本日、株式会社日高食品に対し、JAS法に基づく指示を行いました。

【１経過】
1.平成21年５月19日～６月8日までの間、株式会社日高食品(山口県下関市武久町二丁目８番５号)に対し、中国四国農政局が調査を行いました。
2.この結果、農林水産省は、日高食品が少なくとも平成20年４月から平成21年３月までの間、自社を表示責任者とする食品について、以下の行為を行っていたことを確認しました。

（1）自社が製造したフグ加工品等295商品(とらふく雑炊スープ等)について、出荷日又は指定した日を製造年月日として事実と異なる表示をし、その表示した製造年月日を起点に科学的・合理的根拠なく賞味期限を表示し、810,510個を一般消費者向けに販売したこと
（2）製造委託したフグ加工品等41商品(ふくカレー等)について、製造委託業者か
ら伝達された製造年月日を変更し、又は確認せずに、出荷する日を又は指定した日を製造年月日として事実と異なる表示をし、その製造年月日を起点に科学的・合理的根拠なく賞味期限を表示し、92,980個を一般消費者向けに販売したこと
（3）フグ加工品(とらふく雑炊スープ)について、「トラフグ」である旨の特色のある原材料の表示をした商品について、当該原材料の使用割合が100%でないにもかかわらず、原材料に占める重量の割合を表示をせずに、42,592個を一般消費者向けに販売していたこと

【２.措置】
　日高食品が事実と異なる製造年月日を表示し科学的・合理的根拠なく賞味期限を表示したことは加工食品品質表示基準第６条第1号及び第３号に、特色のある原材料の割合を表示しなかったことは同基準第５条及び第６条第３号に、それぞれ違反するものです。このため、日高食品に対しJAS法第19条の14第１項の規定に基づく指示を行いました。