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特別取材

シリーズ・偽装表示で揺れるフグの町・下関(5) ~日高食品の言い分
特別取材
2009年10月13日 10:49

 今回の「偽装」事件を受けて、弊社では様々な角度から取材を進めた。そのひとつに、当事者である日高食品代表の日高道壹氏に取材を行なった。以下、日高社長の言い分を掲載する。

 ―御社にて製造年月日はどの段階と設定していたのでしょうか。

 日高 製造年月日の起点をどこにするかは公式には発表されていません。もちろん、法律でも明確にはされていません。各業者ごとに任意で製造年月日を決めることができます。ただ、一旦製造年月日を決めたら、変更せず、そのルールに基づいた起点を製造年月日とすることになっています。弊社では出荷前の最終確認日を製造年月日と設定してきました。
 今回の事件を受けて、当社は保健所に「製造年月日の起点はいつなのか」を問い合わせました。それに対する回答は「製造日」と口頭で回答をもらいました。しかし、農水省側は立ち入り調査の結果、製造年月日は「パック詰めした時」と口頭で回答。その結果として、当社は製造年月日を「偽装」したと各マスコミなどで発表されました。
 当社は小売の比重は高くなく、ギフト向け商品や生協などへの卸売が主体です。経緯がどうであれ「偽装」と報道された以上、消費者への印象は限りなく悪くなるので販売を中止、自主回収を行ないました。

 ―農水省と保健所で製造年月日に対する定義が異なっているのですね。

 日高 そうです。そこが一番の問題点です。しかも、現在でもこの定義は明確にはなっていません。この際、はっきりと製造年月日の定義を決めて、書面で通達すれば良いのです。
当社は農水省と保健所へ定義を明確にし、書面で通達するよう働きかけています。

(つづく)

【特別取材班】


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