国内需要が2年間強減少しているセメント業界は、輸出が3ヵ月連続で前年を上回る。
特に、アセアンのシンガポールと南アジアのインド、バングラデシュ向けは30%以上の増加となっている。セメント協会によると「我が国のセメント業界における国内需要の減少が続き、輸出の強化を実施している成果。そしてシンガポール、インド、バングラデシュ各国の国内需要が伸長し輸出が活況である。この状況はしばらく続くのではないか」とコメント。
一方、大韓民国は「日本と同様に建設需要の低迷で前年比50%以下の状況下。苦戦が続くのではないか」という見解である。
なお、セメント輸出のシェア80%を太平洋セメントと宇部三菱セメントが占めている。
【河原 清明】
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