前回に引き続いて経営状況について見ていく。
業績の内訳だが、09年3月期は主要部門で増収増益を果たしているようだ。
事業の柱である設備部門工事部門では、配電線工事が減少したとされるものの、一般電気工事や空調管工事での大型工事の完成が業績を押し上げ、設備工事全体では額にして2,316億9,500万円、前年比3.5%の増収となった。手がけた大型物件の中には、イオンモール筑紫野や、イオンレイクタウンなど、ショッピングセンター関係が散見される。また、先のイオンレイクタウンは埼玉県、キヤノン川崎事業所は神奈川県と、九州にとどまらない幅広い活動を見せる。ただ、利益の面では、コスト削減を進めたとは言うものの、営業利益で62億8,700万円と、前年比1.4%の上昇に留まっている。
また、構成比率としては小さいが、リース事業部門(キューコーリース)は売上高75億1,300万円(前年比13.5%増収)、営業利益で5億7,000万円(前年比62.9%増益)を計上し、旺盛な活動を見せた。
これに対して、各関係会社が総額61億7,900万円(前年比8.6%増収)の売上高を計上しているものの、以前述べたように必ずしも軌道に乗ったものばかりではなく、営業利益で総額2億2,900万円(前年比40.9%減益)をあげるに留まっている。
(つづく)
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