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特別取材

【トップインタビュー】新日本製薬(株)代表取締役社長 後藤孝洋氏(2)
特別取材
2009年10月14日 11:55

「One to One health-care」で躍進 好調な業績推移と積極的な社会貢献

店販や海外展開も視野に

 —今後の展開としては、店販や海外展開などがあると思うのですが。
主力商品「ラフィネ・パフェクトワン」
 後藤 これまで通信販売を事業の中心軸としてやってきたのですが、すでに通信販売は特殊な販売方法ではなくなっていると感じています。お客様の都合に合わせて、商品やサービスをご利用いただくことは当然ですし、目で見て、手にとって実感していただく場所を作っていくことも今後は必要だと感じていました。来期は、「ラフィネショップ(仮称)」の出店も計画しています。お客様がさまざまな場面で、利用いただける場所や空間をつくっていきたいと思っています。先日、「ラフィネ・パーフェクトワン」の「500万個発売記念キャンペーン」を福岡県内の百貨店の売場で行なったのですが、日頃は、コールセンター内で電話応対している社員も、このお店ではお客様と直接向き合って接客しますから、そこで感じ取った経験はコールセンター業務にも活かされると思っています。お客様のなかには、商品や会社の名前は聞いて知っているけれど使ったことはない、という方が結構いらっしゃいました。今後は実際に手に取っていただき、実感していただける場所を少しずつ増やしていく重要性を感じました。お店限定の商品開発やさまざまな企画を、スピードを上げて検討しなければならないと思っています。

 —中国を中心とした、海外展開はどのような感じでしょうか。

 後藤 今は現地の会社設立の準備にも入って、もう事務所も決まっています。会社をつくって商標の申請、輸入許可の申請をするといったかたちで、化粧品を中心に今準備を進めています。まずはWEBでの展開を考えています。中国最大のショッピングモールへの出店準備も進めています。WEB通販を通して、マーケティングテストを行なう予定です。また、スタッフに中国人スタッフを採用して現状の日本でのビジネススタイルを理解してもらい、現地担当社員として中国に派遣していろいろな実務の面での指導に関わってもらうための育成を始めています。すべての準備が整えば、という感じですかね。
 弊社が成長した経緯のなかで、自社のコールセンターは重要なポイントでした。自社の製品をお客様に長く続けていただくためにはどうするか、という仕組みづくりに取り組んできたことが大きな要因です。ですので、卸売りをしてしまうと一時的な売上は上がるかもしれませんが、お客様へのフォローができませんし、製品の良さもその後伝えていくことができません。一時的な利益をつくることは、考えていません。慎重にことを進めていきたいと思っています。

~つづく~

【坂田 憲治】


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