去る10月1日に東京地裁は、化学物質の放散量が多いマンションを建設・販売したとして、民事再生手続き中のダイア建設(株)(本社:神奈川県横浜市中区山下町、代表:峯 裕也氏)に対して約3,600万円の損害賠償責任を認める判決を下した。
この裁判は、国の指針値を大幅に上回る有害物質が建材から出たことでシックハウス症候群になったとして、マンションを購入した女性が、開発したダイア建設を相手に2004年に提訴し、約8,700万円の損害賠償を求めていた。
シックハウス問題で、デベロッパー側の責任を認定し、原告住民が勝訴したのは極めて異例のケースで、原告側弁護士によると、「建物から出た化学物質によるシックハウス症候群の健康被害が認められたのは、初めて」という。
ダイア建設はこの裁判結果について「今のところお答えできる状況にありません。控訴も含めて状況を確認しているところです」とコメントしている。ただ、この裁判結果により第2第3のダイア建設が出る可能性も否定できない。
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