野菜中心の創作料理が好評
夕暮れ時の天神地区周辺は、帰路につく多くの社会人や学生などでごった返す。西鉄薬院駅、地下鉄七隈線・天神駅周辺も同様だ。この地区は、気さくに立ち寄れる居酒屋も多く、一日の疲れを癒すように気の合う仲間や同僚と食事に出かける人々も見かける。
そんななかに店を構える、季節の野菜をメインにした居酒屋、遊菜「博多屋」。2009年3月のオープンで、場所は中央区渡辺通2丁目。小ざっぱりとした表玄関をあざやかな草花が彩る。のれんをくぐると、カウンター8席と堀座敷16席、温白色のライトがやんわりと室内を包み込む。
店長の三浦智裕氏は若干28歳。この若さで店舗経営を行なっている。三浦氏は高校在学中からホテルニューオータニ福岡の洋食部門の厨房にアルバイトとして携わり、以降10年間腕を磨いて、独立開店にこぎ着けたのだ。
同店が力を入れるのは、季節の野菜を使った和洋折衷料理。前原地区でとれた新鮮な野菜を使用しているため、安全かつおいしいと評判だ。とくに女性に好評なのが、グラスのなかに色とりどりの野菜をアレンジして盛り付けた、グラス料理の「ヴェリーヌ」。女性客と男性客の比率は7:3で、お洒落で低カロリーな料理がいただけるとなれば、女性に人気があるのもうなずける。もちろん、創作料理だけでなくスタンダードな料理も好評だ。さらに、冬を迎えるこれからの季節には鍋を用意。一人でも堪能できるように、小さな鍋が準備されているのは嬉しい限りだ。
手間のかかる創作料理が多い割に、価格は比較的リーズナブル。「できるだけ価格を抑え、何度も足をお運びいただいて、季節ごとに変わる料理を堪能していただきたいのです」と、三浦店長は語る。ビールも、国内メーカーの麦芽100%のものが準備されており、ビール通には嬉しい限り。もちろん、その他の酒類、ソフトドリンクも各種取り揃えている。
これからの宴会シーズン、仲間うち、家族、恋人同士でお洒落な創作料理を堪能してみてはいかがだろうか。
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら