ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

特別取材

シリーズ・偽装表示で揺れるフグの町・下関(9)  ~賞味期限不適切表示
特別取材
2009年10月17日 08:00

下関水陸物産(株)
所在地:下関市岬之町10-6
代 表:嶋田 達雄
資本金:3,400万円
設 立:1950年11月
年 商:(08/9)4億3,200万円
従業員数:約40名(含パート)
業 種:水産物加工業

 9月28日、水産加工業者の下関水陸物産(株)に農林水産省及び下関保健所の立ち入り調査があったことが明らかになった。日高食品によるフグ加工品の賞味期限JAS法違反からわずか3カ月後のことであった。
 下関保健所は、フグ加工食品の賞味期限に不適切な表示があったとして、下関水陸物産(株)に食品衛生法に基づいて改善命令を出した。同社は「ふくふりかけ瓶入り」と「ふく釜めしの素」について、科学的根拠がないのに出荷時期から6か月後を賞味期限として表示して販売していた。「ふくふりかけ瓶入り」は出荷直前の検品日を製造日とし、催事等で返品があった場合でもラベルを張り替えて再出荷。「ふく釜めしの素」は賞味期限が異なる(3種類)具材を詰め合わせる商品であるにもかかわらず、箱詰めの6か月後を賞味期限として販売していた。また、委託先の製造会社が記した製造日を無視し、最長約2か月後の検品時を製造日と表示していたことも明らかになった。
 弊社取材班は10月1日、渦中の下関水陸物産(株)・嶋田達雄社長に取材した。そこで得られた回答は「現在、農水省からの回答を待っている状態であり、何もコメントはできない。当局からの回答が得られ次第、記者会見をする」というものであった。
 同社のフグ加工食品の賞味期限の不適切表示が大きく報道された9月29日は、奇しくも「秋のふく祭り」(下関ふく連盟は、昭和54年以来亀山神宮でふくの豊漁・航海の安全・業界の発展を祈願)の日であり、下関の本格的なふくのシーズン到来に水を差すものであった。

(つづく)

【特別取材班】


*記事へのご意見はこちら


※記事へのご意見はこちら

特別取材一覧
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル