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特別取材

【トップインタビュー】新日本製薬(株)代表取締役社長 後藤孝洋氏(5)
特別取材
2009年10月19日 08:00

「One to One health-care」で躍進 好調な業績推移と積極的な社会貢献

積極的に取り組む 数々の社会貢献活動

 —御社は、社会貢献の分野でもいろいろと取り組んでいますね。ちょうど先日「シティマラソン福岡」が開催されましたが、こちらのスポンサーもされています。>

シティマラソン福岡2009 後藤 シティマラソン福岡では、今年は先ほどもお話した廣道純さんをお呼びしました。それで今回は、全国から車イスランナーのトップアスリートが集結して競うということが実現しました。今、車イスの子どもたちの間で、マラソンをしようという子が減ってきているそうです。というのは、外に出なくても室内で遊べるということや、レース用の車イスの価格など、問題はさまざまなようですが、今回は車イスの子どもたちが興味を持ってくれるように、この大会を通じて障害者陸上競技連盟に車イスの寄贈をしました。それが今回の新しい試みですね。
 マラソンに関しては、今年で4年目のスポンサーですが、福岡は海も山も近いですし、さらには適度に都市化していて人口もそれなりに多いです。こんなに非常にコンパクトにまとまっている理想的な街はないと思います。シティマラソンは、市民が体を動かす大きなきっかけとなる大会です。福岡で一番大きな市民参加型のマラソン大会ですし、健康づくりに役立ちます。これをきっかけに運動をはじめられる方を少しずつ応援していきたいと思っています。

 —カンボジア支援についてもお聞きしたいと思います。

 後藤 カンボジア支援は活動を始めて今年で3年目なります。今年から小学校の4年生をつくることに取り組み始めました。モンドルバイ村にある「完全無料の希望小学校」という学校ですが、今までは人材や費用の面で残念ながら先生を採用することが難しかったため、子どもたちは3年生で卒業するという学校でした。つまり、4年生には上がれなかったのです。そういう子どもたちは、その後は家の手伝いをするなどで、ほとんどは進学できませんでした。そこで、「国際人権ネットワーク福岡」という会を発起し、そのなかで先生の採用を支援して、4年制の小学校運営を今年の10月から始めました。3年後には、日本と同じ6年制の、完全無料の小学校にできるように活動を始めています。カンボジアの子どもたちを福岡に招いて また、希望小学校の小学生2人をホームステイで福岡に呼んで、地元の赤坂小学校で交流をしたり、岩国にある弊社の本郷研究所の近くに「山村留学センター」という施設がありまして、ここでも交流しました。今回彼らを日本に呼んで改めて気づいたことがあるのですが、希望小学校には体育の授業がないので、バスケットボールや野球を見てもルールが分からない、団体で動き回っているけど、何だか見ていると楽しそう、と言うのです。そういえば、唯一の楽しみは、綱引きだったということを思い出しました。今後は、日本との関係が深い学校なので日本語や体育の授業を加えるように教育を改める必要があると感じましたね。日本に呼ばなかったら、きっと分からなかったことでしょう。


 —飲酒運転撲滅の活動もされていますね。
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 後藤 飲酒運転撲滅の活動として、毎年春と秋に2回、映画の上映会を行なっています。弊社が「0(ゼロ)からの風」という映画の制作支援をしたことがきっかけなのですが、この映画を通じて飲酒運転撲滅の啓蒙活動をしています。飲酒運転は、大人が起こす事故です。私自身も弊社の社員でもそうですが、事故を起こす可能性は誰にでもあります。ちょっとした気の緩みで、自分自身も被害者になり、また、加害者にもなってしまいます。今ある生活が、一瞬にして崩壊してしまうのです。この飲酒運転そのものを根絶していかなければならないと思って活動しています。ゆくゆくは飲酒運転撲滅を誓う象徴的なモニュメントの作成なども視野に入れながら、活動を広げていきたいと思っています。

 —障害者の就労支援にもいろいろと取り組んでおられます。

 後藤 私自身「障害者就労支援の会」の副会長という立場で活動させていただくなかで、春日市日の出町の第三作業所のみなさんの協力の下、弊社の出荷する荷物のおよそ4分の1の仕分作業を請け負ってもらっています。弊社が成長していくことで、障害を持ってなかなか働き口のない方が一人でも多くそこで働けるような環境ができるのは、我々にとってもやりがいや喜びを感じることです。いろいろな社会貢献活動は、弊社が失速するとそれができなくなる、ではいけません。そういう意味でも、ひとつひとつの活動に責任を持ちながらやっていかなければいけないと感じています。
 弊社は理念のなかに、「お客様には最高の満足と信頼、社員には未来への夢と希望、社会に貢献できる企業として」というのがあるので、その理念に準じて、それがブレないように活動していっている結果です。良いとか悪いとかではなくて、我々はそれをするべき使命を自ら決めて行動している、というところですね。

~つづく~

【坂田 憲治】


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