水産の町・下関を対外的にアピールしている下関市は今回の一連の事件をどのように捉えているのか、下関市副市長の吉川宗利氏に聞いた。
―連続して発生したフグ加工業界の不祥事をどう思われますか。
吉川 非常に深刻に受け止めている。下関市は水産都市として発展を遂げてきており、今回の不祥事に対して、下関市としても早急な対応をしたい。
―他の業者にも立ち入り調査が入っていると聞き及んでいますが、具体的にはどのような対応をされるのですか。
吉川 下関保健所が実態調査をしている。業界への指導改善を進め、早く健全な状態にしたい。今から水産物のシーズンを迎えるので、消費者のイメージ回復のためにも、下関商工会議所とも連携して、食の安心安全に下関市は真剣に取り組んでいく。中尾市長も水産業界の出身であり、今回の件については水産都市・下関の危機として非常に憂慮している。「先頭に立って改善していく」と強い決意を述べている。
―水産業界全体が賞味期限に対する取り組みが甘いと思われますが、この際改めるべきは改め、官民一体となって消費者が納得する新しい下関ブランドを確立する必要があるのではありませんか
吉川 その通りだと思う。私の直接の所管業務ではないが、本廣副市長に、今日お会いしお話があった内容を貴重なご意見としてお伝えします。
【特別取材班】
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