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【金子健次・柳川市長に聞く(2)】柳川の良さを活かし、みんなが笑顔で暮らせる魅力ある街づくりを
特別取材
2009年10月21日 08:00

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 4月の市長選で現職の石田宝蔵氏を破り、初当選を果たした金子健次・柳川市長。「柳川を変える」と訴え、「誠実」で「公正」な政治の実現を掲げて就任から6カ月を経過した。10月中旬、弊社のインタビューに応じた金子市長は、市民や議会に対する説明責任を果たし、行政と市民の信頼関係の回復に努めるとの抱負を語った。また、「水郷・柳川」にふさわしい観光産業に力を入れるとともに、農業・漁業者が将来に展望がもてる街づくりを目指したいとの意欲も示した。おりしも民主党政権が誕生し、中央政府と地方自治体の関係が転換を迫られるなか、柳川の振興にとっても課題が多いことも明らかとなった。

(聞き手:弊社代表 児玉 直)

 ―マニフェストをどのように実現されていこうとされていますか。

 金子 マニフェスト実現のためには、何よりも市役所と市民、議会との信頼の回復が必要です。職員として、また議会事務局長として議会を見てきましたが、執行部と議会のあいだに感情的な部分もあり、信頼関係がありませんでした。「信頼関係の回復こそが、今の柳川の閉塞状況を打破する」との思いで市長選に立候補した経過もあり、マニフェスト実現の重要なカギになると考えています。

 ―市民にとって、また市にとって切実な問題は何でしょうか。

 金子 柳川市の人口は、合併当初の7万6,100人から今は7万3,000人を割り込みました。人口減少に歯止めがかかりません。柳川市は、住み心地が良い街です。これからも柳川に住み続けたいという気持ちの方も大勢おられます。しかし、ある程度の雇用を確保できる場所がないのです。こうした人口減少の流れを食い止める施策が切実になっています。柳川市は観光と並び、農業・業業が基幹産業になっています。農業では、米や麦、大豆が主要生産物で、そのほかに園芸作物も盛んになっています。大豆は、農林水産大臣賞を受賞しました。最近、「つぼみ菜」という柳川ブランドが生まれ、評判を呼んでいます。しかしこれだけでは不十分ですので、今後は新たなブランド作物の開発を進め、全国に売り出していきたいと考えています。「ソラマメ」も盛んですが、生産だけではなく、加工していくことも必要になってきています。生産量日本一を誇る有明海の海苔は全国的に有名ですが、海苔の単価は1枚10円を切っている現状です。柳川で生産されている海苔は、2006年から「福岡海苔」としてブランド化が始まりました。福岡海苔は「柳川海苔」であることをもっとアピールし、全国にも販路を拡大し、漁業の活性化を図っていきたいと考えています。あわせて、「宝の海」である有明海の再生事業にも取り組んでいきます。

 ―ところで福岡県二丈町では、東京や関西から移住して農業を営む人たちが増えているようですが。

 金子 リターンされた方から、「市として援助する枠組みを考えて」という要望も出されています。移住しやすいような環境の整備は必要だと思いますね。

(つづく)

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