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特別取材

異色の芸術家・中島淳一氏に聞く (※チケットプレゼント有)
特別取材
2009年10月22日 17:03

独り芝居『沙漠の商人』舞台公演決定
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 弊誌「マックス経営講座」にて、世界中の古典をひも解きながら独自の経営論を展開する中島淳一氏。全国各地で多彩な活動を繰り広げる「異色の芸術家」として注目を浴びている中島氏の独り芝居『沙漠の商人』が、2009年11月18日に弊社主催で上演される。40作以上もの一人演劇の脚本・演出・主演を手掛け、上演回数1,300回以上、延べ20万人を超える人々を魅了し続けている中島氏に、今回の舞台についてお話をうかがった。

 —今回の舞台『沙漠の商人』についておうかがいします。

 中島 この作品は、一度かたちになって上演していたものを、今年改稿したんです。やはり時代がこれだけ強烈に変われば、舞台から観てくださる方々へ伝えるべき内容も当然変わってきます。今、こういう時代だからこそ、個人の哲学や感性、個性、一人ひとりの生き方の本質が問われると思います。そして、自分があって、他者との関係性が明確になる。そういうところを反映させて改稿し、それまで『砂漠の商人』だったタイトルも『沙漠の商人』としました。

 —沙漠という極限状態の場所に、商人という、他者との交通・価値交換が生まれる職業の組み合わせが非常に象徴的ですね。

 中島 沙漠を、今の世の中になぞらえることもできますし、商人は、たとえれば「言葉の通じない他者とのコミュニケーション」と置き換えることもできるでしょう。そういう厳しい状況であっても、自分がそれをどう捉えるかということだけで、世の中が全く違って見えてくると思うんです。
 それから、現代の人間には情報が不可欠ですが、その情報をどう処理するかは、一人ひとりの人間の能力であり感性であるわけですよね。今は、たとえばテレビでもインターネットでも、自分の必要な情報を取ることはできますが、現在のように「不景気」というキーワードがバッと広がるだけで、「だからうちの会社は大変なんだ、商品が売れないんだ」とみんな滅入ってしまいます。でも逆に、「もしかしたら俺の出番じゃないか、もしかしたらチャンスがあるんじゃないか」と考えて行動するだけでも違うじゃないですか。すべての会社が大変というわけではなくて、実際に業績が伸びている会社もたくさんありますし、次々と新しい企業が出てきて、ああ、こういう仕事のやり方もあるじゃないか、ということにも気付くわけです。スケールメリットを追求するだけでなく、いろいろなやり方があるんだ、と。
 要するに、その人の「哲学」だと思います。今、いろいろな社会問題がありますが、すべてが政治のせいではなく、また、すべてが世の中のグローバリゼーションのせいでもありません。だから、そのときにそれらを自分がどう捉えて、どう行動するかという具体性が大切ですよね。それは「感性」と言い換えてもいい。人間は生き物ですから、感情的に楽しい気分にならないと、日々も楽しくない。それを支えるのはやはり「自分がやっていることには意味がある、誰かの役に立っている」、というひとつの感性ですよね。もちろん収益も大事ですが、そういう感性がなければ、人間はいずれ耐えられなくなるのではないでしょうか。

 —だからこそ、企業も個人も、生き方が問われているのでしょうね。

 中島 そうです。だから情報発信するほうは、ネガティブなことよりもうまくいっている情報を伝えてあげれば、外部からの刺激で勇気づけられるわけです。

 —一人演劇の一番の魅力はどこにあるのでしょう。

 中島 シンプルかつストレートな言葉で伝える、伝わる、ということでしょう。一人演劇の場合、物語が複雑すぎるとあまり伝わらないんです。ですから、あらゆる要素をしっかり整理して、できるだけストレートに伝えなければなりません。観る側の意識が少しでも切れると、ついていけなくなってしまいます。ずっと演劇をやっていると、複雑なものもやりたくなりますが、やはり複雑なものよりも単純なもののほうが動き出すと強いです。観られている方も、伝わるものがシンプルなほうがいい。それが、23年やってきたなかで、最近気付いたことですね。
 それから、伝えやすいということにも共通しますが、一人演劇だとどこでも出向いて行けますし、準備やステージの設営も簡単です。きちんとした舞台でなくても、たとえば学校の体育館でも上演できます。夜ならば野外でもできるんです。どこでもできる、伝えられるというのは、非常に大きなメリットですね。

 —では最後に、今回の舞台の見所をお教えください。

 中島 いわゆる「芸術鑑賞」とか「芝居」というところではなく、非常にストレートで、ご覧いただく方と一体化できるような、演者と観客とが一緒に人生を考えることができる舞台です。ご覧になられた方が、舞台を観たあとで、世の中が一瞬でも違ったものに見えたら良いなと思います。

<中島淳一 独り芝居>
『沙漠の商人-ゲッセマネの約束-』

・作・演出・出演:中島淳一
・日時:2009年11月18日(水) 開場/19:00 開演/19:30
・料金:¥4,000(税込)
・会場:NTT夢天神ホール(福岡市中央区天神2-5-35・天神岩田屋本店7F)
・主催:(株)データ・マックス

独り芝居『沙漠の商人-ゲッセマネの約束-』詳細ご案内はこちら(PDF形式)

<PRESENT>
 この公演に、Net-IBをご覧の3組6名様をご招待いたします。ご希望の方は、<・お名前 ・住所 ・お電話番号 ・メールアドレス ・「沙漠の商品」チケット希望>とご記入の上、11月5日(木)までにメール<リンク:hensyu@data-max.co.jp>にてお申込みください。なお、当選者の発表は、チケットの発送をもって代えさせていただきます(チケットは11月10日ごろ発送の予定です)。
※ご応募いただきました際の個人情報につきましては弊社にて厳重に管理し、当プレゼントの抽選ならびにチケット発送以外には一切使用いたしません。

中島 淳一(なかしま・じゅんいち)氏
 1952年、佐賀県唐津市出身。75〜76年、米国ベイラー大学留学中に、英詩を書き、絵を書き始める。ホアン・ミロ国際コンクール、ル・サロン展などに入選。スペイン美術賞展、優秀賞。日仏現代美術展(82、83年)、クリティック賞、ビブリオテック・デ・ザール賞。ARTEC・カンヌ、欧日芸術振興賞、アートブランドエクイテイ大賞。フィレンツェ美の奇蹟展、リッカルド・アマディ芸術文化大賞など受賞多数。詩集「愁夢」、「ガラスの海」、英詩集「ALPHA and OMEGA」、小説「木曜日の静かな接吻」「卑弥呼」、エッセイ集「夢は本当の自分に出会う日の未来の記憶である」がある。86年より脚本・演出・主演の一人演劇を上演。企業をはじめ中・高・大学校での各種講演でも活躍している。福岡市在住。


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