国内銀行の住宅ローンで、返済開始直後を含めて6ヵ月未満にデフォルト(債務不履行)が発生するケースが増加している。2008年後半の金融危機による雇用環境の悪化、残業代やボーナス削減などの所得減少が要因であるが、これまでにない水準で発生しているという。各銀行には、返済期間の延長により毎月の返済金額の軽減を求める相談が増加しており、住宅ローン返済の専門相談セクションを設置している金融機関も出てきている。通常の住宅ローンは年2回のボーナス時に返済金額を大きくしており、冬のボーナスシーズンに延滞がさらに増加するのではないかとの懸念されている。
【久米 一郎】
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