【気になる本、ナナメ読み】 vol.15
サブタイトルに「過疎地の巨大スーパー『A-Z』の成功哲学」とあるように、(株)マキオ代表取締役社長の牧尾英二氏が経営する大規模小売店「A-Z」の成り立ちについて、自身の人生と重ね合わせながら語られている。
すでにさまざまなメディアでも取り上げられており、弊社でも牧尾社長のインタビュー記事などで紹介したこともあるため、同社の特徴を知っている人も多いだろう。改めて言えば、「ワンストップ、エブリデイ・ロー・プライス、24時間営業」の店舗ということになる。
単なるホームセンターなどとは違い、顧客の要望を第一に、利益を第二に置いた品揃えで、衣食住に関わる基本の商品に加えて自動車から仏壇まで、まるで一店舗で「ゆりかごから墓場まで」を体現するかのようなラインナップを誇る店舗となっている。
起業から成功までの過程や牧尾氏の想いについては、実際に著書を読んでいただいたほうが、気持ちが伝わると思うため、ここでは省略する。ただ、ここでの成功哲学を単に真似したところで、牧尾氏と同じように成功するのは難しいというのが率直な感想だ。業種・業態を真似するのではなく、牧尾氏の“徹底的に顧客そして従業員を想う気持ち”になることを真似してほしい。
【大根田康介】
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら