今月3日、政治資金流用疑惑に揺れる福岡2区・稲富修二衆院議員を直撃した。口頭での説明を拒否し、質問等は全て「書面で出せ」とする稲富氏の姿勢は、税金のムダ使いを改めるとしてきた民主党の議員とは思えない。昨日に続き稲富氏とのやりとりの要旨を報じるが、稲富氏がもっとも動揺したのは、自らの資金管理団体に貸し付けた500万円について質問した時だった。
記 者:では一点だけ。これは誰でも分かること。あなたのお金のこと。あなたは去年、500万円を『いなとみ修二後援会』に入れているが・・・。
稲富氏:「いや、それも書面でいただきたい」
記 者:それも分からないのか。
稲富氏:「分からないとは言っていない」
記 者:それでは今、書面にするが・・・。
稲富氏:(引越しの)作業をさせて下さい。
記 者:500万円の原資についても答えられないのか。
稲富氏:「答えられないというんじゃなくて・・・」
記 者:あなたの500万円の原資について聞いている。書面で出せというのでは、政治家は務まらない。自分の言葉で説明すべきだ。
稲富氏:「説明しないとは言っていないが・・・」
記 者:言葉では語れないということでいいか。文書は出しますが、このままを記事にします。
稲富氏とのやりとりは以上である。口頭での説明は最後まで拒否し、自らの500万円の原資について聞かれた時は、記者の顔をまともに見ることさえできなかった。何故か。明日から、稲富氏にまつわる政治資金流用疑惑の真相に迫る。