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直撃インタビュー

【トップインタビュー】「PHP総合研究所」代表取締役社長 江口克彦氏(3)
直撃インタビュー
2009年10月 1日 08:00

「PHP総合研究所」代表取締役社長 江口克彦氏
地域主権型道州制に向けて 九州の若い力に期待

九州全体をひとつに
 
 ―もはや一県の力では限界があるということですね。

 江口 九州がひとつになり、狭域行政がなくなれば、当然のことながらもっと大きな空港をつくれます。思い切って、熊本あたりに仁川国際空港の2倍規模となる九州空港をつくってみてはどうでしょうか。そして、県単位の空港を廃止し国際線も九州空港に集約すれば、乗り継ぎもより便利になると思います。

 道路についても、宮崎―大分間がなかなか進みません。大分、宮崎という2つの県をまたいでいるせいで、思うように事が運ばないという側面があるからでしょう。

 九州全体でこうしたことを考えられるようになれば、たとえば長崎―熊本間に橋を架けるという構想もでてきて、さらに発展すると思います。九州全体としての大きな夢や目標を持ち、それを実現することができます。

 また、道州制で九州がひとつのブロックということになれば、自主課税権、税率決定権、徴税権、自主立法権といったものを九州が独自でもつことができます。そうして税率を下げ、39.54%といういまの法人実効税率を下げられ、ひいては外資を九州に誘致することが可能になってくると思います。

 ―8月29日、日本青年会議所(JC)の九州地区大会が開かれ、江口社長もコーディネーターとして参加されていました。九州についてどのような印象を受けましたか。

 江口 JCの方々から、「日韓トンネル」の話がでました。私はそういう構想なり夢を若い人たちが持つのは、たいへん重要なことだと思います。九州というひとつのブロックであって、はじめて日韓トンネルという発想も生まれてきます。
 
 ただそのとき、ローソンの新浪剛史社長が「日韓トンネルなんてものを作る必要ない。夢なんか持つ必要はない」という趣旨のことをおっしゃいました。私は、こういう発言がすごく小さな発想からくるもので、現在の47都道府県というなかでの発想から抜け出し切れていないと感じます。「夢を持たなくてもよい」なんて考え方は、私からするとあり得ません。

 むしろ、今の若い人たちは、こじんまりとまりすぎている。ですから、客観的に見て、新浪社長より、JC九州地区の若い人たちのほうが、大物、大きな考え方をしていると思います。九州のJCの若い人たちは、凄いなあ、頼もしいなあと思いましたね。これからも九州のJCの人たちには、新浪さんが反対するような、「でっかい夢」を考えてほしいと願っています。

 明治維新期、江藤新平の構想は「大風呂敷」なんて言われていました。しかし、当時は「そんなバカな」という評価が、いまでは「さすが江藤新平」となっています。日韓トンネルという構想-それが実現する、しないはともかく、そういうところから、さまざまな建設的構想が生まれてくると思います。松下幸之助がよく言っていました、「棒ほど願って、針ほど叶う」ってね。そういう発想から、「九州はひとつ」という前提が確立すると思います。

~つづく~

【大根田康介】

【地域主権型道州制国民協議会】
PHP総合研究所・代表取締役社長の江口克彦氏を会長として、東京・新宿区で2009年1月26日に設立された。「増税をしない国家運営」「地域の産官学住による経済活性化」「地域住民秀建による元気な社会」を実現することが目的。国民の間でも地域主権型道州制の実現への機運が高まり、現在は全国56支部、3,000人の会員を擁する。年内には会員が1万人規模になる見込みで、さらなる発展を目指している。

<同協議会ホームページ>
http://www.dousyusei.jp/

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