衆院福岡2区の稲富修二氏陣営をめぐる政治資金流用問題で、新たな事実が判明。疑惑が拡大することとなった。
30日、福岡県選管で公開された08年分の政治資金収支報告書によれば、注目されていた稲富氏の資金管理団体「いなとみ修二後援会」による福岡市内の企画業会社への支払額は、約280万円ほどだったことが確認された。
これまで報じてきたとおり、08年1月、稲富陣営が前述の企画会社に対し支払った金額は約2,000万円とされ、時期や金額については企画会社側が既に事実関係を認めている。また、企画会社への支払いを行った日に、稲富陣営が2,000万円の金を運んだことも関係者から証言を得ている。
2,000万円のうち、約1,200万円は稲富氏の支援団体「ふくおか@創造リーグ」(08年4月、解散)の支払い分であったことが分かっており、残り700万円を支払ったはずの「いなとみ修二後援会」の収支報告書公開が待たれていた。
30日公開の収支報告書が正しければ、「ふくおか@創造リーグ」と「いなとみ修二後援会」、両団体が企画会社に対して支払った金額は合計1,500万円程度にしかならず、現実に動いた金との差は約500万円にのぼる。稲富修二陣営にまつわる政治資金の流れは明らかにおかしい。さらに、検証を進める。
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