10月1日より野菜の国産化に踏み切った(株)リンガーハットが2日、2010年2月期第2四半期の業績予想の修正を発表した。個人消費の低迷により飲食業全体の売上高が落ち込むなか、書き入れ時である7、8月の夏休み期間に「創業祭」などの販売促進対策を講じたものの、天候不順が続いたことなどが影響して店舗売上高が予想を下回った。これにより、今年7月に公表した連結売上高予想163億円を、3億4,600万円下方修正となる159億5,400万円としている。前年同期(2008年8月期)中間期の182億4,700万円と比べると約23億円も下回ると予想され、厳しい状態が続いている。
しかし、1日から実施された国産野菜を使ったちゃんぽんは、利用者にはおおむね好評。従来よりも40~50円値上がりしているものの、実際にお店を利用した人たちからは、「野菜はおいしいと思った」「安心感がある」などといった声が多く聞かれた。2日の昼時、福岡市中央区天神の店舗にはサラリーマン、若者のほかにお年寄りの姿も多く見られ、値上げの影響は感じられなかった。通期の売上高は322億円と、前回予想よりも4億円の下方修正とはなってはいるものの、国産野菜使用を機に売上減に歯止めをかけ、増収に転じたいところ。九州を代表する飲食系企業だけに、期待したい。
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