3日、消えた1,900万円の選挙余剰金と関連政治団体による政治資金流用問題を引き起こした福岡2区の稲富修二衆院議員に取材を申し入れた。
事務所の引越し中だった稲富氏に対し、「5分だけでも話を聞きたい」とお願いしたところ、「あの話だったらコメントしたとおり」と取り付く島もない。『あの話』とは選挙余剰金の問題であり、稲富氏は先月4日の釈明会見で「1,900万円の余剰金を預り、さらに財界人に現金の形で預けた」とする古賀友行元知事選選対本部長(元県議)の話を追認していたことを指す。世間一般にはとうてい通用しない言い訳で、政治家としての説明責任を果たしたと考えているようだ。
余剰金問題ではなく、稲富氏が代表を務める資金管理団体の金についての取材であると趣旨を説明すると「文書で聞いてくれ」と言い出した。その理由については「正確を期すため」だと言う。
大半が税金を原資とする民主党からの寄附金を含む資金の流れであり、きちんと自らの言葉で説明してもらいたいと粘ってみたが、「文書で」の一点張り。なんとかその場を逃れようとする姿勢からは、気鋭の若手政治家の面影はなかった。この後、稲富氏に核心部分について聞いた。
(つづく)
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