データマックス取材班は9月初旬、永田町のビルに主たる事務所を構える「自由民主党東京都未来の環境を考える支部」を訪れた。06年2月に西松建設のダミー団体「新政治問題研究会」から300万円を受け取った同支部について取材するためだ。今年3月に同支部の存在について報じた折、一度は応対した同支部の電話が、二度とつながらなかったからでもある。
総務省に提出された政治団体の届出書類で確認した住所に、同支部事務所は存在するが、誰もいない。管理人の方に聞くと、たまに郵便物を取りに来る程度で、めったに人はいないのだという。2日間にわたって記者の名刺を入れてみたが、連絡はなかった。同支部の実体はようとして知れない。ただ、新・旧代表者の職歴からして、建設業界に関わる支部であることは明らかである。
再度、収支報告書の内容を精査してみることにした。
(つづく)