福岡地区生コン協組は、今までにない画期的なPR活動=サンマルプロジェクトを展開し、1ヵ月が経過した。草の根運動としての活動である。協組員及び協組職員に対する内部の意識改革が着実に進み、また登録販売店や関連する業界はこの活動に対して一定の理解を示してくれていると協組関係者は語る。
一方現場で使用する側の話として「30分で輸送、30分で荷卸、30分の余裕。これらを実践することで安心・安全な生コンを供給できることは我々にとっても良い事。出来る限り協力していきたい」という旨のコメントが多い。そのようななか、「いくらPR活動を行なっても、より安い生コンを求める使用者及び施主(お金を使う側)は絶えない。だからPR活動は無駄だよ。30分で云々ということも本当にできるのか未知数だ」と断言する使用側もいる。「PR活動は理解できる。しかし施主もゼネコンも本音はコスト抑制である。官公需、民需要が低迷している中、業績も減少。だからゼネコンも施主もお金が無いのです。より品質の良い生コンを当然使いたいですよ。でもお金がないから切り詰めるしかない。だから建築においてすぐ影響が出ることのない生コンはターゲットになる。多少の品質劣化はスルーする。だから少しでも安いアウトサイダーから納入してしまうのである」と本音を語る関係者。
本音と建前が交錯しているのが現況である。
【河原清明】
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