「よりフレッシュな生コンを使う方が良いに決まっている。アウトサイダーと呼ばれる生コン工場からの製品は、大なり小なり打ち込みの途中でトラブルが発生することがある。だから組合の生コンより安価な生コンを使うと工事のやり直しなどが発生し、かえってコスト高になる。その補填は元請なのか下請なのかよく揉める。大体下請が泣くことになるケースが多い。元請から指示された通りの生コンを使うしかない。たとえ“この生コンは品質が拙い”と分かってはいても元請に対して指摘は出来ない。下請が泣くのですよ…」
とある市内の関係者は語る。
生コンの品質より“自社”のコスト削減と利益確保を優先する姿勢のゼネコン・工務店はまだまだ多いようだ。
【河原 清明】
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