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コダマの核心

地獄からの生還(12)~「私シャー、事務所ナンバー2」
コダマの核心
2009年11月 5日 08:05

<国会議員ビジネスは、1億円の中小企業の親父>

 国会議員は、売上1億円の中小企業の経営者と一緒だ。
 『A議員商店』としてみよう。議員報酬と諸々の手当て、国が支給する3名の秘書の歳費を合わせると、『A議員商店』は1億円の売上になる。稼ぎ(政治カンパ・パーティ券収入が皆無)のない民主党議員は、秘書たちから歳費の一部を自主的にバックしてもらっているという、けちなケースも目立つ。資金集めに長けている議員もいるが、普通、議員店主は売上1億円で切り回している。
 A議員は、今回も地元の小選挙区で敗北して、比例区で復活した。どうにか、「落選」という地獄から生還を果たした。しかし民主党内では、とくに小沢幹事長が「選挙区で負けたものは認めない」と、厳しい『お達し』を徹底している。A議員は古株だ。選挙区で勝ち上がってくることが当然とみられてきた。だから、選挙区での敗北の結果に対し、党内でのA議員への風当たりは強い。役職の打診も全くなかった(九州地区の民主党公認の立候補者は、誰でもブロックで敗者復活当選を果たした)。

<「嫁ご」のでしゃばり>

 A議員も能天気だ。選挙区で惨敗した事実を厳しく受けとめる必要がある。議員であれば「次の選挙が最後の戦いになるかもしれない。まだまだ地獄には転落したくないから、支援者には頭を下げてお礼に参ろう」と、投票日の翌日から必死でまわることが常識的な行為である。ところが、選挙が終わって3週間もしないうちに、A議員のライフワークである海外視察に飛んで行った。中核を担ってくれた応援者たちにも通知せずの、隠密行動であった。後日、漏れるのは至極当然。あとで知った応援団の関係者たちは、怒り心頭に達した。
 ここで、さらに新たな問題が発生してきた。議員の『嫁ご=奥方』が、「私は事務所のナンバー2よ!!」とでしゃばり始めた。何もいまさら自己存在をアピールする必要もなかろうものを!!誰でも自然に『議員の奥さん』と尊敬するものだ。1億円規模の中小企業の経営者の「嫁ご」が、何の仕事もせずに「私シャー、社長婦人よ」と偉ぶりだしたら、ろくなことはない。有能な社員たちは、呆れてつかして、退社を選択していく。
 同じことがA事務所にも起きた。献身的に尽くしてきた秘書たちが、選挙後に辞表を提出してきた。「あんな馬鹿な嫁ごの下にいられるものか!!自分は政治家を志すものだ。少しはプライドを持っている。使用人扱いでこき使われるなんて、勘弁ならぬ」と本音を語る。議員の奥さんは、まさに1億円企業の「最悪社長婦人」の行動スタイルだ。こんな、身内への公私混同の対応は、必ず選挙民へ知れ渡る。「A議員!!貴方は殿様気取りでいるのか」と逆襲を受ける(次回は代議士のバッジを外すことになる)。
 この、でしゃばり「嫁ご」のあからさまな行動は、今回の選挙活動の時点から鮮明になってきたそうだ。秘書たちの辞任を良いことに、事務所のスタッフを「嫁ご」の身内で固めることにした。この連中は、今までお世話になった応援者たちの顰蹙を買っている。
 A議員は、地獄に突き落とされるまで周囲の動きを理解されないのかしら。中小企業のオヤジは、まだ用意周到にリスク管理をしているけれど――――。


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