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佐賀県江北町長・田中源一氏、前原国交相に「九州新幹線長崎ルートの凍結」を要請(2)
特別取材
2009年11月 5日 08:06

今年一杯がヤマ 凍結に期待

 ──工事の進捗状況はいかがですか。

 田中 約30億円の予算がつき、トンネル工事も始まっています。しかし、全体の予算からみればごくわずかな規模しか使われておりません。

 ──22日には、長崎県の金子知事も前原国交相と会談されているようですが。

 田中 私たちが上京した翌日に、金子県知事も上京されることになっていたようです。前原国交相は私たちに「あす長崎県知事がお見えになり、皆さんと逆の要望が出されるでしょう。しかし、私を説得できるだけの費用対効果を精査する必要があると思います。ひとまず資料を提出していただくということになるでしょう」と発言されました。また前原国交相は、「新幹線だけではなく、公共事業全体について費用対効果を見直していくように考えている」とのお話がありました。具体的に長崎ルートをどうするのかについては言及はありませんでしたが、来年度予算の概算要求が出されており、その見直しの項目に入るのではないか、とう期待感を持っています。諫早から長崎までの工事は未着工で、長崎駅の新規着工も見直しの可能性も出てきており、武雄―諫早間の来年度予算の凍結をしてもらいたいという気持ちです。

 ──いつ頃がメドになるのでしょうか。

 田中 12月いっぱいがヤマだと思います。「行政刷新会議」でふるいにかかるのかどうかですが、ひとつのテーマにはなるのではと期待しております。

 ──着工から1年以上経ちますが、町民の反応、意識はいかがでしょう。

 田中 総選挙までは「どうにもならないのでは」と、みんな思っていたようですが、民主党政権になりましたので、「ひょっとすると凍結になるのではないか」という期待の声も出てきています。大串議員のほかにも原口総務相も佐賀県選出ですので、同様のお願いをしてきました。


(つづく)

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