最近の特徴は可処分所得に占めるローン返済比率が上昇していることである。80年に20%台であった返済比率は徐々に上昇し、08年度は推計60%。08年新築マンション価格の年収倍率全国平均は6.02倍に上昇(07年は5.84倍)。住宅建築は国内景気の押し上げ効果が大きく、金融機関がマイホーム実現を支えてきたことは間違いない。
国内銀行の住宅ローン残高は約100兆円。貸出総額の4分の1を占めるという。これは、「頭金なし。年収制限なし」等貸出条件を緩和してきたことも背景にある。所得は減少しており住宅ローンの債務不履行は更に増加することが懸念されている。
【久米一郎】
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