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特別取材

佐賀県江北町長・田中源一氏、前原国交相に「九州新幹線長崎ルートの凍結」を要請(3)
特別取材
2009年11月 6日 08:09

激変の中、民主党に期待

 ──反対運動の現状はどうでしょうか。

 田中 鹿島市の市民団体が反対運動を行なっています。江北町の団体との連携も出てくるかもしれません。しかし今のところ、町を挙げて活動をすすめていくという考えはありません。ただ、あらゆる機会をとらえて、要望活動などをしていきたいと思っています。12月までが勝負だと思っております。

 ──推進派と反対派との間で「いがみ合い」などはありませんか。

 田中 以前は推進派による要望などが町に出されてはいましたが、今は特にありません。

 ──ところで先の総選挙の結果をどう見られていますか。

 田中 かなりの激動、激変ですね。新幹線を自民党が強引に押し通したことへの反発が、特に2区ではあったのではないかと思います。女性を中心にしたボランティアによる民主党への応援が目を引きました。保守基盤が強い佐賀県でも、「一度は自民党を代えなければ」という空気が充満していました。民主党に対しては「来年の参院選のためにも新幹線は凍結して下さい」と思っていますし、原口総務相や大串議員にバックアップしていただければ大変心強いものがあります。

 ──政権交代によって町づくりにはどのような影響がありますか。

 田中 江北の町づくりの方向性に変化はないと思います。ただ、肥前山口駅が、特急停車駅としてあったからこそ、江北町の発展があったと思います。新幹線を凍結して、特急停車駅を守ることができれば、特にベッドタウンとしての交通の利便性が確保でき、これからも発展がのぞめるのではないかと考えています。

 ──福岡の中小企業者や読者に対して一言お願いします。

 田中 民主党政権は、中小企業を守るということを掲げています。また地方の声を大事にすると主張しています。これから、無駄な公共事業を減らしていき、中小企業や福祉の充実にお金を使っていただくことで、中小企業者の活力になればと期待しております。

(おわり)

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