≪下関ブランド推進協議会が生まれた背景を追う(2)≫
下関ブランド推進協議会(以下、「推進会議」という)は、2006年5月26日、当時の江島潔・下関市長の肝いりで設立総会が開催されて発足した。
推進会議が設立される1年前の05年3月、新設合併に伴う下関市長選挙が行なわれた。江島氏は、水産業界の支援を受けて立候補した中尾友昭氏(現下関市長)を破って4選を果たしたが、江島氏4万5,983票、中尾氏4万3,468票という「辛勝」であった。
水産業界との関係修復を目指す江島市長にとって、推進協議会の設立は焦眉であった。自身の5選のために推進会議を設立した江島市長は、今年3月、諸般の事情から急遽立候補を断念した。再度立候補した中尾氏が、他の候補を破って下関市長に初当選している。因縁の「下関ブランド推進協議会」の発足であった。
【特別取材班】
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