民主党福岡県連は政党としての体をなしていないようだ。
6日、注目された筑後市長選挙における推薦候補の決定について、事実上の推薦見送りが決まった。正式決定権を有する常任幹事会は投・開票日の前日である14日にしか開かれないという。15日投・開票の選挙で前日に推薦を決めても意味がない。推薦の意思がないということだ。
同党福岡7区総支部(支部長・野田国義衆院議員)が現職の筑後市議擁立を機関決定し、県連選対委員会も同市議の推薦を決めたものの、最高決定機関である常任幹事会が開催されていなかった。推薦問題たな晒しは、県連幹部である一部県議の意向であり、自民党サイドと気脈を通じてのものと見られている。
事実、前述の市議同様、民主党に推薦願いを出した元筑後市幹部の陣営には、自民党県議の秘書が張り付き、事務所を仕切っている。
この戦いで敗れた場合、自民党・古賀誠氏はもちろん、同党大物県議の威信低下につながる。民主推薦阻止は巧妙に仕組まれたとも言われる。
推薦決定阻止に動いた県議の「動機」に注目が集まることになりそうだが、民主県連は積み上げられた議論を無視し、一部の恣意で動いている。民主主義の原理・原則は守られていない。政権政党としての資格が問われる事態になった。
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