8日、任期満了にともなう筑後市長選挙が告示された。立候補したのは、届け出順に民主党福岡県第7区総支部が推薦する元筑後市議の弥吉治一郎氏(60)と、自民党筑後支部と公明党が推薦する元副市長の中村征一氏(67)で、無所属新人同士の一騎打ちとなった。
同市長選は、今年8月の総選挙で激戦を展開した自民党・古賀誠代議士と民主党・野田国義代議士の代理戦争の様相を呈しているが、弥吉氏の推薦をめぐり民主党県連の内紛に発展。告示前の7日、松本龍民主党県連会長が突然の会長辞任を表明するなど混乱の中での選挙戦突入となった。
この日、弥吉氏の出陣式には野田代議士をはじめ古賀一成代議士、大久保勉参院議員が応援に駆けつけ、民主党挙げての支援体制をアピール。弥吉氏は第一声で、300億円に上る筑後市の借金財政再建と「市民生活最優先の市政」実現などを訴えた。
一方、中村氏の陣営には、古賀誠代議士を支えてきた自民党県議や周辺自治体の首長らが勢揃い。農政連を主力とする組織力を見せつけた。中村氏は「公正・公平・クリーン」をスローガンに現市政の継承、発展を訴えていくという。
古賀VS野田の戦い以上に、県政の大立て者とされる自民党県議が仕切る選挙としても注目が集まっている。
投票は15日で、即日開票される。
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