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特別取材

つくるだけの時代は終わった(1)
特別取材
2009年11月10日 18:09

~序~

 まちは生き物であり、常に変わり続ける必要があるという概念のもとに日本のまちは開発に次ぐ開発で成長してきたが、それも通用しなくなったのではなかろうか。「ハードからソフトへ」――。これからは、この長く言い続けられてきた言葉の真の意味を理解し、新たな考えのもとで都市、まち、空間を創造していく必要がある。ハードが建物ならソフトはサービス、デザイン、ヒトである。

 サブプライムローン問題に端を発する世界的不況が影響し、むやみやたらな建築ラッシュに終止符が打たれた。というより、建物をつくる必要性が低くなったと言っていいかもしれない。企業の設備投資が減少し、マンションやオフィス、商業施設の「空室有り」「テナント募集」などの貼り紙は極端に増えた。すべてにおいて供給過剰の問題が起きている。

(つづく)

【楢崎 賢治】


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