売上高100億円を超える地場ゼネコンの直近の決算書を入手した。それによると割引手形による資金調達が無くなっている。では、過去に約9億円近い割引を行なっていた分はどこに行ったのか。担当者によると「短期借入金に約10億円を上積みして資金調達しています」とのこと。工事を発注するマンション関連からの受入金は契約金と中間金の合計で約30%、完成後残りを回収する。この地場ゼネコンの例に見られるように手形の取引はますます少なくなっていくと見られる。資金調達は銀行からの借入が主体となり、銀行の影響力がますます大きくなるだろう。
【道山】
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