太平洋セメント(株)が11月10日に発表した2010年3月期決算短信(連結)によると
売上高:3,579億3,800万円(前年同期比 ▲16.6%)
営業利益:▲17億3,200万円(同比 ─)
経常利益:▲43億1,600万円(同比 ─)
純利益:▲79億8,800万円(同比 ─)
通期での売上高予想は7,370億円で前期比▲15.5%の見通しである。
同社の柱であるセメント事業の国内販売は、736万tで前期比▲12.1%。また、輸出数量は241万tで同比12.4%増加となっている。同事業の売上高は2,271億3,600万円と、前年同期と比較して384億3,300万円減少。販売価格においては上昇傾向にあるものの、国内需要の低迷は官民需とも変わらず、明るい兆しはない。中国やベトナムなどのアジア需要による海外事業の牽引はあるものの、国内需要の落ち込みをリカバリーするまでには至っていない。
【河原 清明】
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