今回は機械商社の中で、FA(ファクトリーオートメーション)機器の専門商社に焦点を当ててみる。この業界の国内大手は(株)日伝(本社:大阪府大阪市)、ダイドー(株)(本社:愛知県名古屋市)、高津伝動精機(株)(本社:東京都大田区)の3社が挙げられる。まずは各社の概要をレポートする
(株)日伝は1935年3月に錦商店として大阪で創業された。89年4月に現社名の(株)日伝に商号を変更、91年9月に株式を店頭登録した。そして06年2月に株式を東京証券取引所第一部に上場、09年3月期の売上高は807億4,100万円を計上している業界のリーディングカンパニーである。
ダイドー(株)は46年に大同商会として名古屋で創業、52年12月に(株)大同商会として設立された。その後、01年に現社名のダイドー(株)に商号を変更。東京・名古屋・大阪に営業本部を置き、全国に展開している。08年11月の売上高は約650億円を計上している。
高津伝動精機(株)は51年6月に東京都大田区に高津商会として創業、69年6月に現社名に商号変更している。近年の売上高は200億円台で推移している模様。
日伝とダイドーの上位2社は非常に高い財務内容を誇ることでも知られている。しかし、現状の経済状況の悪化、特にこれらの企業はモノづくりを支えているため、今期の業績内容が注目されている。発表された日伝の10年3月期の予測は下図の通り。前期比で半減とまではいかないが、大幅な減収減益は必至のようである。
【発信・北九州】
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