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特別取材

支援国主導ではなく、住民が参加する新しい援助のかたち(1)
特別取材
2009年11月18日 16:35

国連ハビタット福岡本部 本部長補佐官 星野幸代 氏

 福岡市天神のアクロス福岡に、九州に1つしかない国連機関がある。国連ハビタット(国連人間居住計画)は、アジア太平洋各地において戦争や自然災害などで家を失った人たちや、まちづくりの支援を行なっている。福岡本部本部長補佐官・星野幸代氏に話を伺った。インタビューの内容を全5回にわたって連載する。

国連ハビタットの組織構成
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 ―国連ハビタットとはどういう組織なのでしょうか?

 星野 国連は世界保健機関(WHO)や国際連合教育科学文化機関(UNESCO)など、目的別にさまざまな専門機関が作られています。国連ハビタットは自然災害、戦争、慢性的な貧困などで住まいを失った人々への復興支援や、上下水道や道路、住まいといったインフラなどのまちづくり支援を行なう国連機関です。

 福岡本部はアジア太平洋地域を担当しています。そのほかにラテンアメリカ・カリブ海地域を担当するブラジルのリオデジャネイロ事務所、アフリカ・アラブ諸国地域を担当するケニアのナイロビ事務所と3カ所に分かれています。アジア太平洋地域事務所は、日本に作ることが決まった後、地元福岡の自治体や経済界が積極的に誘致していただいたということで、今から12年前に設立しました。
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 アジア太平洋地域は自然災害に脆弱な地域です。地震やサイクロン、洪水、地すべりなどさまざまな自然災害が起きており、常に忙しい状況です。現在、福岡本部の職員は23人で、福岡本部以外に94の現地事務所があり、合計2,000人以上のスタッフが働いています。国連機関の事務所はほとんどが東京に集約されているのですが、なかでもハビタットの福岡本部は国内でも規模が大きいほうだと思います。

(つづく)

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