前稿(今月12日)で、福岡アジア文化賞をめぐる不適切な公費支出のひとつとして、毎年、大量の切手購入が行われていたことを報じた。取材に対し市総務企画局国際部アジア文化賞担当課は、切手購入は7,000人におよぶ推薦人に対し、アジア文化賞の推薦依頼を送るためだったとしていた。06年からの主な切手購入は次のとおりである。
・06年1月17日 | 1,250,000円 |
・06年3月20日 | 940,000円 |
・06年7月10日 | 105,000円 |
・07年1月24日 | 1,320,000円 |
・07年8月 6日 | 102,000円 |
・07年9月 3日 | 202,000円 |
・08年6月25日 | 1,510,000円 |
・09年7月 3日 | 400,000円 |
領収書を確認したところ、毎年、「500円切手」や「1,000円切手」を大量に購入していた。
下記の文書は今年2月に開かれた「アジア文化賞審査委員会」の議事録のうちの1ページである。アジア文化賞候補者の『推薦』が2年ごとだったと記されている。アジア文化賞担当課に確認したところ、『推薦』は2年ごとで、その年に推薦された候補者の中から2年間の受賞者を決めてきたのだという。すると、切手を毎年購入してきたことに整合性がなくなってしまう。切手購入は2年ごとで良かったはずなのだ。切手は何に使われていたのか?疑問から疑惑に変わろうとしている。
(つづく)
【市政取材班】
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